カンボジアのモバイル送金サービス比較

目次

WING・TrueMoney

カンボジアでは銀行口座の普及率が低く、
個人間の送金は携帯電話によるモバイル送金が主流です。

現在、複数のモバイル送金業者がありますが、
今回はカンボジアでシェアトップの2社をご紹介します。

各社の概要は以下のとおりです。

Wing

2009年からサービス開始して現在トップのシェアを誇る
代理店数5000店以上 スマホアプリ有り

True Money

2015年からカンボジアに進出したタイ資本企業
代理店数5000店 スマホアプリ有り

「Wing」「TrueMoney」どっちが優れている?

上記2社がシェアTOP2で、サービスの質に大差はありません。

日本でいうとドコモとKDDIのような関係です。

どちらかというと先発のWingのほうが知名度が高く、代理店も多いのですが

後発のTrue Moneyは価格面やキャンペーンで利用者を増やしています。

送金方法について

両社共通で、送金者と受金者が携帯電話を持っていれば利用可能です。

パスポートなどの身分証明書は不要です。
町中いたるところにコンビニのように存在する代理店で、
以下の項目を備え付けの紙に記入します。

両社共通の記入項目
  • 自分の携帯電話番号
  • 相手の携帯電話番号
  • 送金額
  • 暗証番号(受取時のみ記入)※Wingのみ

※基本的に備え付けの用紙はカンボジア語ですが、英語版がある代理店もあります。
↓クリックで拡大

お店の人に記入済みの紙と「送金額+手数料(後述)」を渡すと、暗証番号のかかれたレシートを発行してくれるので、

↓クリックで拡大

その内容を受金者に伝え、受金者は携帯電話と暗証番号を持って最寄りの代理店で手続きをすれば現金を受領できます。

「Wing」「TrueMoney」のメリット・デメリット

Wingのメリット・デメリット

メリット

アカウントを持っていなくても利用可能

アカウント間の送金が安い

電気代、水道代の支払いに対応

代理店が多い(国内送金事業者の中で最多。公称5000店舗以上)

デメリット

非アカウント所持者への送金手数料が高い

出金手数料が高い

 

TrueMoneyのメリット・デメリット

メリット

アカウントを持っていなくても利用可能

キャンペーンが豊富

送金手数料が安い

デメリット

代理店がWingと比べて少ない(公称5000店舗)

アカウント間の送金が高い

送金手数料比較

金額 Wing True Money
入金手数料 0~1000$ 無料 無料
出金手数料 1$~25$ 0.28$ 0.20$
25.01$~50$ 0.65$ 0.30$
50.01$~100$ 0.90$ 0.375$
100.01$~200$ 1.30$ 0.375$
200.01$~500$ 1.30$ 0.75$
500.01$~1000$ 1.50$ 1.25$
アカウント~
アカウント送金
1$~25$ 0.10$ 0.125$
25.01$~50$ 0.10$ 0.20$
50.01$~100$ 0.10$ 0.30$
100.01$~200$ 0.20$ 0.30$
200.01$~500$ 0.20$ 0.40$
500.01$~1000$ 0.30$ 1.00$
非アカウント~
非アカウント送金
1$~25$ 0.38$ 0.375$
25.01$~50$ 0.75$ 0.625$
50.01$~100$ 1.00$ 0.875$
100.01$~200$ 1.50$ 0.875$
200.01$~500$ 1.50$ 1.375$
500.01$~1000$ 2.50$ 2.250$
電気代支払い 0~25$ FREE
25$以上 0.25$
水道代支払い 0~25$ FREE
25$以上 0.25$

まとめ

2018年10月時点では「Wing」は知名度100%・代理店国内最多なので
観光などで一時的に訪れる場合は
Wing」を使えば問題ないでしょう。

一方「TrueMoney」の方が優れているのは送金時の手数料や各種キャンペーンですが、
観光などで一時的に訪れる人にはあまりメリットがないので
特にこだわりがなければ「Wing」を使われた方が良いでしょう。

カンボジアでは中国と同様に急速にキャッシュレスが浸透しつつあり、
キャッシュレスでモバイル送金をはじめとして、
お店やタクシー等でもモバイル決済ができるところが増えています。

今回紹介した「Wing」「TrueMoney」もモバイル決済に注力していますが、
モバイル決済では2017年からサービスを開始した
Pipay」がいきなりTOPを独走し、2018年10月現在Wing」「TrueMoney」は後を追う形になっています。
今後も熾烈なシェア獲得争いと統廃合が繰り返されると思われます。

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