カンボジアのオフィス・住居環境について

カンボジアで中小企業が新規ビジネスを始める際に、オフィスをどうするか?
レンタルオフィスにするか…住居を借りて事務所にするか…非常に悩むところですね。

今回の記事は

「カンボジアでオフィス環境を検討している」

という方に参考になると思います。

早速、結論から言うとレンタルオフィスかヴィラにするのがオススメです。
もし、個人事業主・フリーランスという方ならアパートメントかタウンハウスがコストパフォーマンスが高くオススメです。

カンボジアオフィス環境の選択肢

カンボジアのオフィス形態

・レンタルオフィス(賃貸オフィス)
・ヴィラ(一戸建て)
・タウンハウス(長屋形式・テラスハウス)
・アパートメント(マンション)

早速、それぞれの特徴、メリット、デメリット等を検討していきます。

目次

レンタルオフィス(賃貸オフィス)

カンボジアの賃貸オフィスは基本的にエアコン・照明などは最初から設置されています。
24時間セキュリティ(ガードマン)・駐車場・発電機もあり。
プノンペンのレンタルオフィス賃料は平米5$~程度。

メリット

・セキュリティ(警備員・セキュリティドア・防犯カメラ等)
・発電設備(容量に注意)
・備え付け設備(エアコン等)
・駐車(駐輪)スペース
・インターネット環境 (共用インターネット)

 

デメリット

・他に紹介する形態に比べて全体的なコストは高め

 

ヴィラ(一戸建て)

ヴィラは社員の住居スペースが確保できるので、全体的なコストを節約できます。
IT系やベンチャー・スタートアップといった小規模事業なら賃貸ヴィラを借りるのが一番コストパフォーマンスが良いと思います。
(※もちろんオフィス利用する事を契約時に家主と相談する必要があります)

ただしセキュリティ面では自己責任になるので、ガードマンを雇ったり(月80$~)、セコムのような現地セキュリティサービスの契約(月150$)、自分で防犯装置(300$~)を設置する必要があります。
プノンペンの賃貸ヴィラの相場は600$~です。

メリット

・賃料がオフィスビルより安い
・就業時間の拘束がない(オフィススペースでは立ち入り可能時限がある)
・駐車スペース、駐輪スペースが広い

 

デメリット

・セキュリティにコストがかかる
・オフィスビルに比べて泥棒に入られる可能性が高まる
・近隣住民とのトラブルの可能性
・発電機の設置にコストがかかる可能性

 

カンボジアの電力事情

カンボジアでは依然として電力供給に対する不安要素があります。
2019年乾季(3月~6月)はカンボジア全土で電力が不足し、隔日で輪番停電が実施されました。
理由は、前年の降水量が少なく、水力発電ダムの貯水量不足という事でした。
またそれ以外でもカンボジアでは2020年にも予告無しの停電がしばしばあり、発電機の備え、UPS(無停電電源装置)の設置が必要です。IT系業種では必ず検討する必要があります。(追記:2023年首都プノンペンでははほぼ停電はありません)

タウンハウス(長屋)

一戸建てとほぼ同じですが、一戸建てより低コストです。

タウンハウスとは、隣の家と壁を共有する形で建てられた集合住宅で、
カンボジアではタウンハウス住宅が非常に多く見られます。
そのタウンハウスが大量に集まった区画をボレイと呼びます。
(区画入口にセキュリティゲートがあるボレイは、より安全です)

一階が駐車スペースになっているところが多いです。社員分の駐車・駐輪スペースが確保できるのかという点で確認が必要です。

一戸建ての時と同様、セキュリティ対策はしっかりしましょう。
プノンペンの賃貸タウンハウスの相場は300$~です。

メリット

・賃料が一戸建てより安い
・就業時間の拘束がない(オフィススペースでは立ち入り可能時限がある)

デメリット

・セキュリティにコストがかかる
・一戸建てに比べて泥棒に入られる可能性が高まる
・近隣住民とのトラブルの可能性
・発電機の設置にコストがかかる可能性
・駐車スペース・駐輪スペースが狭い

アパートメント(マンション)

一般的なアパートメントでオフィス利用可能な所は非常に少ないと思います。
ただし2-3名でIT系等、出入りが激しくないなら交渉次第で可能かもしれません。

カンボジアのアパートメントは、一般的に備え付けの電化製品・家具が設置されています。
エアコン、テレビ、洗濯機、ベッド、マットレス、キッチン設備、共用インターネットなど、入居後すぐ生活できるぐらいに設置されているので初期コストが抑えられます。

セキュリティ関係はガードマン、防犯カメラはほとんどのアパートメントにあります。
賃料が高い所(700$~)はカードキー式エレベーターやセキュリティゲートがあり、より厳重に不審者の侵入を防ぎます。

プノンペンの賃貸アパートメントの相場は250$~です。

メリット

・賃料が安い
・電化製品・家具が備え付け

 

デメリット

・低層階は泥棒に入られる可能性がある(窓やベランダから侵入、部屋の鍵を壊して侵入)
・発電機を設置できない(or備え付け発電機が十分な電力量がない)
・駐車スペース・駐輪スペースが小さい

 

まとめ

以上、カンボジア進出企業のオフィスはどの形態がオススメか?と
タイプ別に検討してきましたが
いかがだったでしょうか?
最初にも述べましたが、結論としては
レンタルオフィスかヴィラがオススメです。
もし、個人事業主・フリーランスという方ならアパートメントかタウンハウスがコストパフォーマンスが高くオススメです。

ただ注意点として
どの形態でも立地が大変重要です。
借りる場所によっては

・渋滞が起こりやすい
・ちょっと雨が降ると洪水
・停電しやすい
・治安が悪い
・都心から遠すぎて求人しにくい

などとカンボジア在住者でなければ判断しづらい要素があります。
もしカンボジアのレンタルオフィス・住宅事情でなにか質問があればお問い合わせよりご相談ください。

以上カンボジアで住居を借りる際に参考になれば幸いです。

最後にカンボジアで不動産を探すためのリンク集を設置しておきますのでお役立てください。

カンボジアの賃貸物件検索サイト
■日系サイト
http://leopalace21-kh.com/
https://kaigai.starts.co.jp/cambodia/bussiness_rent_office
https://angkor-home.com/
■カンボジアローカルサイト(英語)
https://www.compass.com.kh/rent-listing
https://www.realestate.com.kh/rent/house/
https://ips-cambodia.com/

 

カンボジアの泥棒事情について

 

2020年現在、泥棒は増え続けています。
実際に私達のオフィスにも4年ほど前に泥棒が入ったことがあります。
夜中の2時ごろ、寝ている間に3階のベランダから隣の家に入った泥棒が無施錠の窓から侵入してくるという手口でした。(防犯カメラにしっかり映っていました)

よく聞く手口では以下のとおりです。

・扉の南京錠を破壊
解説:カンボジアの一般住居は外出時に表に南京錠をかけているので外から南京錠が見える場合は、留守と分かってしまう。

特に連休時にアパートメントにほぼ誰も居なくなってしまい、複数の部屋が空き巣に入られた、というケースはよく聞きます。(カンボジアでは4連休、5連休といった大型連休が年に3回程度あります)

・隣の家と繋がったベランダや庭から侵入される

解説:表、裏の扉のセキュリティ対策は万全でも、隣の家からベランダ伝いに侵入したり、屋根や階段から窓やベランダに飛び移ってきて無施錠・無防備なところから侵入されるケースがよくあります。

またコンドミニアムだからといって安心していると壁をスパイダーマンのようによじ登って来るケースもよく聞ききます。窓に鉄格子が設置されているか確認しましょう。

低層階は、より注意が必要です。セキュリティサービスの利用を推奨します。

■在カンボジア日本国大使館 犯罪被害事例と対策 (もっと知りたい方はご覧ください)
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000090.html

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