世界初?入国時に2000米ドル預け入れ
2020年6月11日以降、カンボジアに入国する全ての渡航者が2000米ドルを空港に設置された指定銀行に預け入れないと入国できなくなりました。(現金orデビットカード)
それに加えて下記の通り検査・宿泊費用が発生し、隔離終了後に預け入れした金額から差し引かれて返却されるようです。
入国時の防疫にかかわる諸経費
1. 待機センターで検査結果を待つ外国人渡航者に対する業務費(2日~3日?)
(1) 空港から待機センターへの移動費:5米ドル / 片道
(2) 検査費:100米ドル / 1回
(3) 政府指定待機施設に宿泊し,検査結果を待つ間の滞在費:30米ドル / 1日
(4) 食費(3食分):30米ドル / 1日
2. 陽性が確認された乗客と同一フライトに搭乗し,かつ陰性と判定された渡航者に対する業務費(14日間待機)
(1) 移動費:5米ドル / 片道
(2) ホテル又は隔離センターの滞在費用:30米ドル / 1日 (ホテルのグレードによって値段が違うとの情報有)
(3) 検査費100米ドル / 1回
(4) 食費(3食分):30米ドル / 1日
(5) 洗濯・清掃費:15米ドル / 1日
(6) 医療スタッフ待機費:6米ドル / 1日
(7) 警備費:3米ドル / 1日
3. 国立病院での新型コロナウイルス患者の治療費(20日以上?)
(1) 移動費:5米ドル / 片道
(2) 検査費:100米ドル / 1回(最低4回)
(3) 入院滞在費:30米ドル / 1日
(4) 治療・薬剤費:150米ドル / 1日(最大)
(5) 食費(3食分):30米ドル / 1日
(6) 洗濯・清掃費:15米ドル / 1日
(7) 救急医療費:病院の既存の料金のとおり
(8) その他既存の病気に関する治療費:病院の既存の料金のとおり
(9) 火葬費:1,500米ドル
4. 新型コロナウイルスに関連する健康診断書の発行費
(1) 検査費:100米ドル
(2) 健康証明書発給費:30米ドル
■在カンボジア日本国大使館より引用
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000271.html?fbclid=IwAR3kp5v7c_pw9aHut3OOJr9c_5Z2NIfZRax3rwfyC7MX7VdrdVks7S7HeS0
感想
金額はともかく、これらの費用を個人に請求するのはカンボジアが世界初かもしれませんね。
またカンボジア保健省に確認した結果、カンボジア人に関しては上記費用は発生しないとのことです。
結局、2020/6/12以降カンボジア入国時に必要な物は?
チェックリスト
- カンボジア入国の72時間以内に保険当局か医療機関から発行された新型コロナウイルスに感染していない事を証明する健康診断書(英語)
- カンボジアの滞在期間をカバーする5万米ドル以上の海外医療費保険の証書
- 3000米ドルの現金か、支払い可能なデビッドカード
一人あたり3000米ドルの預け入れが必要というのは相当厳しい条件ですね。
果たして返ってくるのかどうか、明瞭な会計なのかどうか等と不安は尽きません。
・まとめ
カンボジアのコロナウイルス感染状況は6月12日現在 (リアルタイム患者数Google)
感染126、回復125、死亡者0となっており、完全に抑え込みに成功しています。
感染者もほぼ海外で感染してカンボジアに入国した者が大多数となっており、国内で主だったクラスター感染は確認されていません。
ですので今回のように海外からの渡航者に対して厳重な防疫体制を敷くのは当然という見方もできますが
これを嫌って観光、ビジネスで訪れる外国人が減少すればカンボジア経済の停滞がより厳しくなりそうですね。
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