INTERVIEW カンボジア人にコロナの影響について語ってもらいました。

2020年7月15日時点
インタビュー聞き手 ファスケース 文中では (フ)
カンボジア人 ソク チョムロエンさん(仮名)、男性、26歳、カンボジアIT系会社に勤務 文中では (カ)

 

(フ)こんにちはよろしくお願いします。

(カ)よろしくお願いします。

(フ)早速ですが、カンボジア人として今回のコロナ問題についてどう感じていますか?

(カ)新型コロナウイルスが現れ、世界がコロナウイルスで混乱して、大勢の人がこのウイルスに感染して亡くなりました。
そして、幸いカンボジアでは感染者は少なく死者も居ませんが、経済的に大きなダメージを受けてとても困っています。

(フ)実際にカンボジアで起こっている経済的ダメージについて教えて下さい。

(カ)はい、まずカンボジア経済の柱は、「縫製・製靴業」「観光業」「農業」「建設・不動産業」の4つと言われています。
その経済の柱の1つである縫製・製靴業界の多くが発注量の減少等で休廃業を余儀なくされていて、報道によると失業者は数万人に及んでいるみたいです。
また、観光業界も、世界遺産アンコールワットを擁するシェムリアップに観光客が激減。関連する地域商業も大打撃を受けていて、大量の失業者が出ています。

(フ)それは思ったより大変ですよね。
ところで実際にあなたの身の周りの人では経済的な影響は見られますか?

(カ)いつも通勤途中で気づくんですが、プノンペンのお店は潰れたり一時的に閉めたりしている店が結構目立ちます。
日常生活でも同僚が人員整理にあったり、休業扱いになり20~50%の給料しか支払われない等、不景気の影響が大きいです。
私自身もいつ仕事が無くなるかと心配しています。

(フ)もし、仕事が無くなったらあなたはどうしますか?

(カ)田舎の実家に帰って農業を手伝います。

(フ)実家に農地があるんですか?

(カ)いえ、そういうわけではなくて、農家のアルバイト的なものが結構あるんです。

(フ)なるほど、逞しいですね。
カンボジアには農業があるので強いですね。
今はコロナの影響か、農作物の値段も上がっているようですからね。

(フ)ところで私自身、カンボジアに住んでいて驚いたのはコロナに関する知識がかなり深く浸透しているんですよね。
かなり早い段階で2月頃から、8割以上の人がマスクをしていて、消毒液はどこに行っても置いてあるという状況でした。
そのおかげもあって7月16日現在でも、感染者150人未満、死者ゼロというアジアでも最も安全な国になってますね。

(カ)そうです。2月~6月まではマスクしている人が多かったですけど
最近はあまりしている人が居ません。3割ぐらいですか(笑)

(フ)カンボジア人はあまりルールを守らない人が多いけどコロナ関連では結構ちゃんと守っている。
危機に対する団結力が優れていて素晴らしいですね。

(カ)はい。カンボジア人は基本的に怖いことや命に関わることに関しては非常に気を配ります。
例えばちょっとした風邪や腹痛ですぐ病院に行ったり、薬をいっぱい買ったりします。

(フ)コロナの状況下においてはその様な繊細さと、団結力は非常に大事ですね。
その点については私達日本人もカンボジア人に学ぶべき所だと思います。
では最後に何か日本に伝えたいことってありますか?

(カ)日本人の皆さん、カンボジアも頑張りますので、お互いに頑張りましょう。

(フ)ありがとうございました。

(カ)こちらこそ、ありがとうございました。

 

以上、2020年7月15日 コロナに関してカンボジア人インタビューでした
現在、カンボジアでは失業者も多いかもしれませんが、田舎に帰れば家族が居て、生活ができるという人が多いためか
それほど問題にはなっていないようです。
引き続き定期的にカンボジアのコロナに関するレポートをしたいと思います。

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